オーストラリア発のスキンケアブランドとして知られるイソップですが、実は香水の分野でも絶大な人気を誇っています。「香水らしくないのに良い香り」と評される独特な香りは、森林や別荘地でリフレッシュしているかのような自然な仕上がりが特徴で、アロマオイル愛好家からも高い支持を得ているのが現状です。
現在イソップから販売されている香水は全7種類(一部情報では10種類以上)で、どれも持続性がありながら柔らかな香り立ちを実現しており、学生から社会人まで幅広い世代に愛用されています。価格帯は17,930円から23,870円と決して安くはありませんが、その品質と独創性から多くのファンを獲得している状況です。
この記事のポイント |
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✅ イソップ香水の人気商品ランキングと各商品の特徴 |
✅ 男女問わず愛される理由と香りの系統 |
✅ クラシックとアザートピアス2シリーズの違い |
✅ 価格帯と購入時の選び方のコツ |
イソップ香水人気の理由とブランドの魅力
- イソップ香水人気の秘密はナチュラルでハーバルな香りにある
- イソップの香水が男女問わず愛される理由は中性的な仕上がり
- イソップ香水の価格帯は17,000円〜24,000円が中心
- イソップ香水の種類はクラシックとアザートピアスの2シリーズ
- イソップ香水の特徴は植物由来成分による自然な香り立ち
- イソップ香水の持続時間はオードパルファムで4-5時間
イソップ香水人気の秘密はナチュラルでハーバルな香りにある
イソップの香水が多くの人に愛される最大の理由は、ハーブや柑橘、ウッド系香料を主体にしたナチュラルな香りにあります。一般的な香水とは一線を画す、まるでアロマオイルのような自然な仕上がりが特徴で、「香水が苦手だったけど、イソップのものならつけられる」という声も少なくありません。
この独特な香りの背景には、イソップの製品開発における徹底したこだわりがあります。ブランドは1987年にオーストラリア・メルボルンで創業され、高品質の植物由来成分と非植物由来成分を厳選してブレンドすることで、他にはない香りを実現しています。
🌿 イソップ香水の香り系統
香り系統 | 代表商品 | 特徴 |
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シトラスハーバル | タシット | ユズとバジルの爽やかな香り |
ウッディスモーキー | ヒュイル | ヒノキの森を連想させる香り |
スパイシーオリエンタル | マラケッシュ | モロッコの街をイメージした香り |
フローラルウッディ | ローズ | 和バラをベースにした上品な香り |
シュッと吹き付けた瞬間にリフレッシュされるような優しい香りは、オフィス、自宅、レジャーなど様々なシーンにフィットします。特に、自然志向の方やオーガニック製品を好む方からの支持が厚く、SNSや口コミでも常に高い評価を得ているのが現状です。
また、イソップの香水はクセのないアロマ調の香りを基調としているため、香水初心者でも使いやすく、ギフトとしても選ばれやすいという特徴があります。芸能人やモデルの愛用者も多いとされ、その影響もあって幅広い層に認知が広がっているようです。
イソップの香水が男女問わず愛される理由は中性的な仕上がり
イソップの香水がジェンダーレスで愛用される理由は、その中性的で洗練された香りにあります。多くのブランドが男性向け・女性向けと明確に分けて商品展開する中、イソップは最初からユニセックス設計で香水を開発しており、これが幅広い支持を得る要因となっています。
特に現代では、香りに対する価値観も多様化しており、従来の「男性らしい香り」「女性らしい香り」という概念にとらわれない人が増えています。イソップの香水は、そうした時代のニーズに合致した性別を問わない香りを提供している点で評価されています。
💫 ユニセックス香水の魅力
メリット | 具体例 | 使用シーン |
---|---|---|
パートナーとシェア可能 | 夫婦で同じ香水を使用 | デート、記念日 |
ビジネスシーンに最適 | 清潔感のある香り | 会議、商談 |
ギフト選びが簡単 | 性別を気にせず選択可能 | 誕生日、お祝い |
幅広い年代に対応 | 20代から50代まで | 日常使い |
実際に、イソップの店舗スタッフによると、カップルで同じ香水を購入するケースや、男性が女性へのプレゼントとして購入するケースが非常に多いとのことです。これは、香りに性別の壁がないことを示す良い例と言えるでしょう。
また、イソップの香水は甘さが控えめで、スパイシーやウッディな要素が効いているものが多いため、男性でも抵抗なく使用できる仕上がりになっています。一方で、フローラル系の「ローズ」でも、グアヤクウッドやシソといった要素が加わることで、甘すぎない上品な香りに仕上がっているのが特徴です。
イソップ香水の価格帯は17,000円〜24,000円が中心
イソップの香水は、50mlで17,930円から23,870円という価格帯で展開されており、決して安価ではありませんが、その品質と独創性を考慮すると妥当な価格設定と言えるでしょう。また、10mlのパルファムタイプも14,300円で提供されており、初めて試す方や持ち歩き用として人気があります。
この価格帯は、一般的なデパートコスメやニッチフレグランスと比較してもミドルレンジからハイエンドに位置し、品質に対する信頼性の高さを示しています。特に、イソップの香水は香料濃度が高く、少量でも十分な香りを楽しめるため、コストパフォーマンスの面でも評価されています。
💰 イソップ香水の価格比較表
商品名 | 容量 | 価格(税込) | ml単価 |
---|---|---|---|
タシット オードパルファム | 50ml | 17,930円 | 358円/ml |
ヒュイル オードパルファム | 50ml | 17,930円 | 358円/ml |
ローズ オードパルファム | 50ml | 23,870円 | 477円/ml |
マラケッシュ インテンス パルファム | 10ml | 14,300円 | 1,430円/ml |
価格が高めに設定されている理由として、イソップが厳選された高品質な原料を使用していることが挙げられます。植物由来成分と非植物由来成分を絶妙にブレンドし、長年の研究により開発された独自の調合技術が価格に反映されているのです。
また、イソップの香水は持続性が高いことでも知られており、朝につけて夕方まで香りが持続するため、付け直しの頻度が少なく済みます。これを考慮すると、実際のコストパフォーマンスは決して悪くないと言えるでしょう。
イソップ香水の種類はクラシックとアザートピアスの2シリーズ
イソップのフレグランスは大きく2つのコンセプトに分類されており、それぞれ異なる世界観と香りを提供しています。この分類を理解することで、自分の好みや用途に合った香水を選びやすくなります。
クラシックシリーズは、実際にある場所やものからインスピレーションを得て作成された香りで、日常に寄り添いながらも個性を引き立てる、飽きのこない香りのコレクションです。どんな場面でも安心して使える、長く愛される定番ラインとして支持されています。
一方、アザートピアス(Othertopias)シリーズは、「Other」と「Utopia」を組み合わせた造語で、現実と非現実の境界があいまいな空間をテーマにした「ここではないどこか」というコンセプトのコレクションです。2021年から2023年にかけて全6章構成で展開されました。
🎭 2つのシリーズ比較表
シリーズ | コンセプト | 代表商品 | 特徴 |
---|---|---|---|
クラシック | 実在する場所・モノ | タシット、ヒュイル | 日常使いしやすい |
アザートピアス | 架空の世界・物語 | カースト、エレミア | 個性的で芸術的 |
クラシックシリーズには、タシット、ヒュイル、マラケッシュインテンス、ローズ、ヴィレーレの5つが含まれ、それぞれが明確なインスピレーション源を持っています。例えば、ヒュイルは日本古代のヒノキの森から、マラケッシュはモロッコの街から着想を得ています。
アザートピアスシリーズは、ミラセッティ、カースト、エレミア、イーディシス、グローム、オラノンの6つで構成され、各香水が物語の一章として位置づけられています。これらは香りを通じて新たな感覚体験を提供することを目的としており、より実験的で前衛的なアプローチが特徴です。
イソップ香水の特徴は植物由来成分による自然な香り立ち
イソップの香水が他のブランドと一線を画す理由の一つは、植物由来成分を中心とした自然な香り立ちにあります。ブランドの根幹であるスキンケアで培った植物学的知識と技術が、フレグランス開発にも活かされており、これが独特の魅力を生み出しています。
特に注目すべきは、調香師**バーナベ・フィリオン(Barnabé Fillion)**の存在です。植物学や藻類学を学んだ彼との出会いによって、イソップのフレグランス作りの技術が抜本的に生まれ変わったとされています。フィリオンのアプローチは、希少な原料をリスペクトしながら丁寧に取り扱う姿勢が特徴的です。
🌱 主要な植物由来成分とその効果
成分 | 香り系統 | 代表商品 | 特徴 |
---|---|---|---|
ユズ | シトラス | タシット | 爽やかで清涼感がある |
サイプレス | ウッディ | ヒュイル | ヒノキを連想させる |
ローズ | フローラル | ローズ | 上品で洗練された香り |
ベチバー | アーシー | 複数商品 | 大地を思わせる深み |
イソップの香水は、単一の香料に頼らず複数の植物エキスを巧みにブレンドすることで、複雑ながらも調和の取れた香りを実現しています。これにより、時間の経過とともに香りが美しく変化し、トップノート、ミドルノート、ベースノートそれぞれで異なる表情を見せてくれます。
また、植物由来成分の使用により、肌に優しく刺激が少ないという特徴もあります。敏感肌の方や、強い香水が苦手な方でも安心して使用できるため、幅広いユーザーに受け入れられているのです。
さらに、イソップはサステナビリティにも配慮しており、原料の調達から製造プロセスまで環境への影響を最小限に抑える努力をしています。これは現代の消費者にとって重要な価値観であり、ブランドの魅力の一部となっています。
イソップ香水の持続時間はオードパルファムで4-5時間
イソップの香水の多くは**オードパルファム(EDP)**として展開されており、香料濃度は8-15%程度となっています。これにより、4-5時間程度の持続時間を実現しており、朝につけて午後まで香りを楽しむことができます。
香水の持続時間は、香料の濃度によって大きく左右されます。一般的に、オーデコロン(2-5%)、オードトワレ(5-8%)、オードパルファム(8-15%)、パルファム(15-30%)の順で濃度が高くなり、持続時間も長くなります。
⏰ 香水の種類別持続時間比較
種類 | 香料濃度 | 持続時間 | イソップでの展開 |
---|---|---|---|
オーデコロン | 2-5% | 1-2時間 | なし |
オードトワレ | 5-8% | 3-4時間 | 一部商品 |
オードパルファム | 8-15% | 4-5時間 | 主力商品 |
パルファム | 15-30% | 5-7時間 | マラケッシュのみ |
イソップの香水は、植物性成分と非植物成分を巧みにブレンドすることで、植物性成分が長く肌に残り、香りが持続しやすくなっています。これは、単純に香料を高濃度にするのではなく、成分の特性を活かした調合技術によるものです。
ただし、持続時間は個人の肌質や体温、湿度などの環境要因によって変わることがあります。一般的に、**体温の高い部分(手首、首筋、胸元)**につけると香りが立ちやすく、持続時間も長くなる傾向があります。
また、イソップの香水は香りの変化を楽しむことも大きな魅力の一つです。つけたての鮮やかなトップノートから、次第に深みのあるベースノートへと移り変わる過程で、一つの香水で複数の表情を楽しむことができるのです。
イソップ香水人気商品ランキングと詳細解説
- イソップ香水人気No.1は爽やかなタシット
- ヒュイルは日本の森をイメージした和テイストで人気
- マラケッシュインテンスはスパイシーで大人の魅力
- ローズは甘さ控えめでユニセックスに使える
- カーストは海岸線をイメージしたマリン系で注目
- エレミアは雨上がりのような清涼感が特徴
- まとめ:イソップ香水人気の理由と選び方のポイント
イソップ香水人気No.1は爽やかなタシット
タシット(Tacit)オードパルファムは、イソップの香水の中でも特に使いやすいと人気を集めており、多くの調査で人気ランキング1位を獲得している定番商品です。開発には約7年の歳月がかかったとされ、香港を舞台にしたロマンス映画「花様年華」や地中海の海岸線など、様々なものから着想を得て作られています。
タシットの最大の魅力は、ユズとバジルグランベールの絶妙なバランスにあります。柔らかな酸味とフレッシュ感が心地よい柚子と、清涼感溢れるバジルオイルが上手く融合し、男女共に気兼ねなく使えるシトラスハーバル系の香りを実現しています。
🍃 タシットの香りの変化
段階 | 香り成分 | 印象 | 持続時間 |
---|---|---|---|
トップノート | ユズ・バジルグランベール・クローブ | 爽やかで清涼感 | 約30分 |
ミドルノート | ローズマリー・ミント・フェンネル | ハーバルで知的 | 約2時間 |
ベースノート | シダーウッド・ベチバーハート・アンバー | 落ち着いたウッディ | 約2時間 |
香りの特徴として、シトラスの皮を思わせるほのかな苦味やベチバーの深い落ち着きがあるため、柑橘系でありながらかなり大人な印象を与えます。シトラス、ウッディ、グリーンがバランス良く香り、誠実さと静かな知性をさり気なく演出してくれます。
タシットが人気の理由の一つは、クセがなく清潔感に溢れた香りであることです。ビジネススーツにもしっくりマッチし、オフィスワークからプライベートまで幅広いシーンで使用できます。特に香水初心者や、「清涼感のある香水が欲しい」という方にまずおすすめしたい一本として、多くの店舗スタッフが推薦しています。
また、タシットはギフトとしても非常に人気が高く、性別や年代を問わず贈りやすい香りとして定評があります。ナチュラルなのに都会的な雰囲気も感じられる、この上なく洗練されたフレグランスです。
ヒュイルは日本の森をイメージした和テイストで人気
ヒュイル(Hwyl)オードパルファムは、「日本古代の森の新緑と静寂」を表現した、イソップの中でも最も個性的な香水の一つです。ウェールズ語で「気力や活力を奮い立たせる感覚」を意味する「ヒュイル」という名前とは対照的に、香りは伊勢神宮や苔寺からインスピレーションを得た、スモーキー&ウッディなフレグランスに仕上がっています。
ヒュイルの最大の特徴は、付けたてのヒノキの森と苔の香りに驚かされることです。次第にスモーキーなノートが立ち上がり、大地の温もりが広がる独特の香りは、まるで雨上がりの庭の土を纏ったかのような表現とも評されています。
🌲 ヒュイルの香り構成と印象
香り要素 | 成分 | 印象・特徴 |
---|---|---|
スモーキーノート | フランキンセンス・オークモス | 神秘的で瞑想的 |
ウッディノート | サイプレス・ベチバー | ヒノキを連想させる清涼感 |
スパイシーノート | タイム・スパイス | ピリッとした刺激 |
アーシーノート | 苔系・土系 | 大地の温もり |
一度この香りの魅力に気づいてしまうと、**「ヒュイルなしでは生きていけないくらい好きになる」**という熱狂的なファンが多いのも特徴的です。「おじさんの匂い」や「線香の匂い」と形容する人がいるくらい付けたてのインパクトが強烈ですが、それがかえって印象に残る要因となっています。
ヒュイルは甘さがないため、どちらかと言えばメンズ寄りの香りですが、ここまでしっかり「森林っぽさ」を感じられる香水は珍しく、ウッディノートに惹かれる方には性別にこだわらず使ってほしい一本です。リラックスタイムにぴったりで、神聖な山奥で森林浴をしているかのような心地よさを堪能できます。
また、ヒュイルは日本の美意識や精神性を香りで表現した珍しい香水でもあり、海外でも「Zen」な香りとして注目を集めています。アイラモルトのラフロイグのような、一度ハマると手放せなくなる魅力を持った香水です。
マラケッシュインテンスはスパイシーで大人の魅力
マラケッシュインテンス(Marrakech Intense)は、その名の通りモロッコの都市マラケシュをモチーフにした香水で、イソップがフィリオンと運命的に巡り合って開発した記念すべき第一作でもあります。スパイシー&ウッディな香りにお花の甘さがゆるやかに香る、オリエンタルな印象の一本です。
この香水の魅力は、モロッコの伝統料理で使用されるスパイスの香り、バザールを特徴づける強烈な色彩、街を取り囲む砂漠、温かいもてなしの心など、マラケシュの街の多面的な魅力を一つの香りで表現していることです。オードトワレ(2014年発売)時代から長年愛されており、現在はより洗練されたオードパルファム版として展開されています。
🏺 マラケッシュインテンスの香りの旅
時間経過 | 主要香料 | 感覚的イメージ |
---|---|---|
最初の15分 | カルダモン・クローブ・ベルガモット | スパイスマーケットの活気 |
30分-2時間 | ネロリ・ジャスミン・ローズ | 花園での憩い |
2時間以降 | サンダルウッド・シダーウッド | 砂漠の夕暮れの静寂 |
トップはカルダモンやクローブのオリエンタルなスパイシー感がしっかり香りますが、ベルガモットのキリッとした爽快感がプラスされているためフレッシュな印象も与えます。ネロリやジャスミンの甘さが出てくると、落ち着いたセクシーな香りがほんのりと感じられるようになります。
温かく静かなウッディテイストがベースにあるため、色気はありますがスタイリッシュさと知性の方が強めの仕上がりです。上質なお香を思わせる、大人のための癒やしのフレグランスとして、特に30代以上の男女から高い支持を得ています。
マラケッシュインテンスは、万人向けとはいえないが、イソップらしさの方向性を決定づけた唯一無二のフラッグシップ香水という位置づけで、ブランドのアイデンティティを象徴する重要な作品です。煙がくゆる薄暗い路地に迷い込んだかのような危うさを感じさせ、香りに深みと官能性を求める方には特におすすめです。
ローズは甘さ控えめでユニセックスに使える
ローズ(Rozu)オードパルファムは、2020年に発売されたイソップ初のフローラル系フレグランスで、日本のバラを想像させる洗練された香りが特徴です。フランスの著名なデザイナー・シャルロット・ペリアンの和バラから着想を得て作られた、強さと繊細さを感じさせる一本です。
ローズの最大の特徴は、よくある甘いバラの香りとは全く異なるということです。グリーンかつスモーキーな香りで、1940年に初来日し日本各地の伝統工芸に深い感銘を受けたペリアンへのオマージュとして、トップノートではほのかにシソが香り、和のテイストも感じられます。
🌹 ローズの複層的な香り構造
ノート段階 | 香料成分 | 和の要素 | 印象 |
---|---|---|---|
トップ | ローズ・ピンクペッパー・シソ | シソの清涼感 | 和モダンな洗練 |
ミドル | ローズ・グアヤクウッド・ジャスミン | ウッドの落ち着き | 上品なフローラル |
ベース | ベチバー・パチョリ・ミルラ | お香的な余韻 | 神秘的な深み |
ミドルノートではイランイランやジャスミンの官能さがローズの香りを引き立て、グアヤクウッドによってスモーキーな印象も加わります。そしてラストはパウダリーなサンダルウッドとアンバーやムスクが温かく包み込むため、日本のお香のような余韻が残る仕上がりになっています。
ローズは女性だけでなく男性も使える和テイストの大人のための上品なフレグランスとして設計されており、実際に多くの男性ユーザーからも支持を得ています。バラの香りに対して甘すぎるイメージを持っている方でも、ローズなら抵抗なく使用できる可能性が高いでしょう。
フィリオンがシャルロット・ペリアンの娘であるペルネット・ペリアン=バルザックと共に、ペリアンゆかりの地を巡り歩いて完成させた最高傑作のひとつとも評されており、香りを通じて日本の美学を表現した貴重な作品として位置づけられています。
カーストは海岸線をイメージしたマリン系で注目
カースト(Karst)オードパルファムは、アザートピアスコレクションの第2章として位置づけられる香水で、寄せては返す波が風景を形作ってゆく起伏に富んだ海岸線からインスピレーションを得て作られています。イソップ初のマリン系フレグランスとして、2021年に登場しました。
カーストの香りは、断崖に根を下ろす草木と冷たい海岸をイメージしており、草と鉄のような香りが広がり、ミネラルの冷たさが感じられるのが特徴です。マリン調の香りは潮風が吹き荒れる曇り空の海岸を連想させ、その後は言葉にしがたい静寂と孤高感が漂います。
🌊 カーストの海岸的香り展開
香りの段階 | 主要成分 | 海岸のイメージ |
---|---|---|
初期 | ジュニパー・ピンクペッパー・ベルガモット | 潮風の刺激 |
中期 | ローズマリー・セージ・クミン | 崖に生える植物 |
後期 | ベチバー・サンダルウッド・シダー | 嵐の予感と静寂 |
アザートピアスの中で唯一、イソップらしさが表現されている香水として評価されており、海辺や切り立つ崖に群生する植物を想起させ、草木を感じるフレッシュさの中に石灰質のような金属的な香りが輪郭を与えています。
カーストは、現実を見つめる人、まだ見ぬ何かを探す人、自己のあり方を模索する人のための香りとして設計されており、哲学的で内省的な魅力を持っています。残り香に興味を引かれる独特の魅力がありますが、マリン調の香りの飛びの早さゆえに、あっけなく消えてしまうのが惜しいという声もあります。
それでも、フィリオンらしさが発揮されている数少ないアザートピアスコレクションの一つとして、コレクターからも注目を集めている作品です。気まぐれな風のような、爽やかさと荒々しさが共存する独特の世界観を楽しめます。
エレミアは雨上がりのような清涼感が特徴
エレミア(Eremia)オードパルファムは、アザートピアスコレクションの第3章として展開されている香水で、荒廃した都市に芽吹く小さな荒野のような力強さを持つ独特なフレグランスです。雨に濡れたコンクリートの香りというユニークなコンセプトで作られています。
エレミアの最大の特徴は、いきいきとした、輝くような、湿り気を含んだ懐かしい香りを表現していることです。文明が自然の力に凌駕される様を香りで表現し、草木が生い茂る荒廃の地が目の前に現れるような感覚の変化を楽しむことができます。
🌿 エレミアの都市と自然の融合
香りの要素 | 成分 | 表現している世界 |
---|---|---|
シトラス系 | ユズ・ベルガモット・グレープフルーツ | 朝の清々しさ |
グリーン系 | ミモザ・グリーンティ・グアヤクウッド | 新緑の生命力 |
アーシー系 | ガリバナム・イリス・パチュリ | 雨上がりの大地 |
瞬時に爽やかでグリーンな活気を感じさせるトップノートから始まり、柑橘のさっぱりとした香りがすぐにフローラルとムスクの混ざった柔らかな香りへと変化します。中で感じる自然と都市の共存風景が、この香水の核となるコンセプトです。
エレミアはイソップらしくない香水っぽさがあるという評価もありますが、それは従来のイソップの香水とは異なるアプローチを試みた結果と言えるでしょう。悟りを開いた人、空想することが好きな人のための香りとして設計されており、より実験的で前衛的な香りを求める方に適しています。
ラストに魅力的な瞬間があり、ほのかに広がる心地よい感覚のパウダリームスクと雨上がりのコンクリートの香りを彷彿とさせるアーシーな香りのコントラストが印象的です。イソップらしくない香水なら他に魅力的な選択肢もありますが、このユニークなコンセプトに惹かれる方には価値のある一本です。
まとめ:イソップ香水人気の理由と選び方のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- イソップ香水は植物由来成分を中心としたナチュラルでハーバルな香りが人気の理由である
- 男女問わず使えるユニセックス設計で、ジェンダーレスな香りを提供している
- 価格帯は17,930円から23,870円で、高品質な原料と独自の調合技術が反映されている
- クラシックシリーズとアザートピアスシリーズの2つのコンセプトで展開されている
- オードパルファムとして4-5時間の持続時間を実現している
- タシットが人気No.1で、爽やかなシトラスハーバル系の香りが特徴である
- ヒュイルは日本の森をイメージした和テイストで独特の魅力を持つ
- マラケッシュインテンスはモロッコの街からインスピレーションを得たスパイシーな香りである
- ローズは甘さ控えめでユニセックスに使える和モダンなフローラル香水である
- カーストは海岸線をイメージしたマリン系で、イソップ初の試みとして注目されている
- エレミアは雨上がりのような清涼感と都市と自然の融合をテーマにした実験的な香りである
- 調香師バーナベ・フィリオンの植物学的知識が香りの独創性を支えている
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- https://coloria.jp/magazine/articles/QXEkt
- https://www.cosme.net/brands/958/product/itm-1026/
- https://note.com/archvision/n/na41bcb1890a3
- https://funday.jp/article/4143
- https://ease9.com/magazine/articles/Post_18
- https://www.parigot.jp/contents/blogs/20241008-aesop/
- https://sakidori.co/article/1668904
- https://www.imn.jp/post/108057206356
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